はじめに
サイトを利用した時、ちょっとこれは使いにくい…と思ったことありませんか。
ここでは色々なシステムやサイトのUX改修を勝手におこない、より良いユーザービリティを目指し、提案します。
本記事では、スマホのブラウザで閲覧した時のヨドバシ.com-TOP画面のUXデザインを改善しました。
対象サービスの企業情報
- 商号
- 株式会社ヨドバシカメラ
- 資本金
- 3,000万円
- 従業員数
- 5,000名(2021年4月現在)
- 業界
- 家電量販店 / EC
実際にサイトの改善をする際は、クライアント様の状況に合わせて全体のサイトのヒアリング、ペルソナ作成、ジャーニーマップ作成などを行います。
今回はTOP画面の現状と改善方向性を定めるために、以下”4つ”の手順を踏みました。
サービスコンセプトの仮説立案
ECサイトと実店舗で全く同じサービスを提供し続けていると見受けられ、その利点を活かせるように商品価格やポイント制度・配送において利便性はもちろん、購入したい商品が簡単にすぐ見つかるWEBサービス。
ペルソナの仮説立案
性別問わず、日々お仕事で時間に追われている20〜40代の人が、実店舗とECサイトの両方の選択肢からあえてECサイトを選んだ時に、必要な製品が簡単に見つけられ比較検討がしやすく、良いものを安く購入できることが多く望まれている。
現状の課題を発見 / 原因分析
- ブランド・メインカラーである赤色の明度が高いため、”色彩心理学”における赤色のネガティブな側面の印象を与えてしまっている可能性がある。
- “ヨドバシ.com”スマホアプリのインストールを促すバナーにアプリを利用するメリットを伝えるテキストメッセージや画像が載っていなく、インストールボタンを押す気が起きない可能性がある。
- 人の身体的な側面を考慮したUIデザインになっていないため、商品検索のインプットフォームやボタンが指で押しづらい。
- 会員登録とログインを促すボタンやテキストメッセージが無く、ユーザーが会員登録とログインするメリットを知る機会がない。
- TOPページ上で売上を左右するポイントの一つである商品レコメンドの種類が少なく、ユーザーが快適なお買い物をできるコンテンツが設計されていないため、購買意欲が湧かない。
- フッターメニューリストが項目ごとに整理されていなく、ユーザーが目的の情報を探すことが簡単ではない。
- 近年、ECサイトの売上に対して影響が大きいとされている公式SNSのアイコン・リンクが無いため、ECサイト上で公式SNSをフォローする機会がない。
- SNSアカウントを利用した会員登録とログイン方法がないため、会員登録をする事が面倒に感じるユーザーがいる可能性がある。
- ECサイトで必要とされるフッターメニューリスト(ポイント、お支払い方法、配送料と配送情報、商品の返品、etc.)が無いため、安心してお買い物を続けられないユーザーが一定数いる可能性がある。
そして、以下の画面案をご覧ください。
現状の課題を発見 / 原因分析
- ブランド・メインカラーの明度を下げ、”色彩心理学”における赤色のポジティブな側面の印象を与えれるように変更。
- “ヨドバシ.com”スマホアプリを利用するメリットであるバーコードでの商品検索機能があることを、アイコンとテキストメッセージで伝えた。
- 人の身体的な側面を考慮したUIデザインでユーザービリティ向上を図るため、商品検索のインプットフォームやボタンなどを人の指の平均幅である42~72pxに変更。
- リピート購入を促す対策の一つとして、会員登録のメリットを高めて持続的にプロモーション可能な環境が整えるために、最近お気に入り登録した商品を表示するためにログインを必要とする設定にし、ログインと新規会員登録ボタンを設置した。
- フッターメニューリストを項目ごとに整理してユーザーが目的の情報に速くたどり着けるようにした。
- ECサイトの売上を上げるために効果的な公式SNSのリンク・アイコンを載せ、公式SNSをフォローする機会を追加した。ただし、ECサイト上にSNSのリンクを載せることでサイトからの離脱率が高くなり、結果的に売上に悪影響があるという情報もあるため、目立たせずに載せた。
- ユーザーにとって会員登録とログインの方法を簡単にするため、ソーシャルログイン機能の追加を提案。
- 安心してお買い物を続けられるようにするため、必要とされる可能性が高いフッターメニューリスト(ポイント、お支払い方法、配送料と配送情報、商品の返品、etc
まとめ
このように、今回はリピーターが増えることを目指してUXを改善してみました。ECサイトはユーザーが快適にお買い物ができることを最重要視したUXUIデザインにすると、売上も自然に上がる良いサービスになると思います。
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