UXとは
UXとはUser Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略称です。 ユーザーが得られる体験のことを指し、「Experience」は「体験・経験」といった意味を持つため、「ユーザー体験」「ユーザー経験」とも訳されています。
ユーザーが嬉しいと感じる体験となるように、理想のUX(ユーザー体験)を目標にデザインしていくことを、「UXデザイン」と呼びます。
分析とは
まずユーザーの利用状況やサービス、プロダクトに対する要求を調査し把握します。 分析とは調査で明らかになったユーザーの要求を、実際のサービスやプロダクトに落とし込めるように整理することです。
具体的な手法の1つとして挙げられるのが、ペルソナやカスタマージャーニーマップの作成です。 ペルソナを設定することによってプロジェクトメンバー同士でユーザー像の共通認識を持つことができ、カスタマージャーニーマップでは顧客の行動・思考・感情を可視化します。
競合他社との差別化はどんな所か、サービスのユーザーに求められていることはどんなことかなどを調査・分析していきます。
対象サービスの企業紹介
今回は「booking.com」のログイン後のPC版ホテル一覧ページのUXの改修です。
booking.comとは、世界最大級のホテル予約サイトです。宿泊施設以外にも航空券・アクティビティ・レンタカー・空港発着タクシーの手配ができます。
オランダ・アムステルダムに本拠地を置き、世界70カ国・198の支社を展開しているOTAの世界最大手。グループ会社で、「すべての人に、世界をより身近に体験できる自由を」を企業理念に掲げています。 海外のサイトというイメージもあるかもしれませんが、24時間・年中無休で問い合わせができ、日本語で対応してもらえます。
booking.comの強みとしては以下のものなどがあります。
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ロイヤルティプログラム
- Geniusレベル1〜Geniusレベル3まである、滞在回数によって各種特典を受けることができるプログラム
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プライスマッチ
- 最安値保証をしており、予約した宿泊先が別のサイトなどで安く提供されていた場合は返金を請求することができる
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Booking.comカード(クレジットカード)
- Booking.comの利用で6%のポイント還元
現状サイトの分析
まずはサイト全ページを確認し、どのような構造になっているかを把握します。
サイトを見る時のポイントは、「わかりやすく操作は簡単か」「欲しい情報までスムーズにたどりつけるか」「迷う箇所や、イライラする箇所はあるか」「情報の漏れがないよう隅々まで見る」などです。 このポイントを意識し、改善点をリストアップしていきます。
現状のBooking.comのサイトは、ユーザーのストレスがかかる箇所があり、ユーザー目線での情報設計をすることでさらによくなると思います。 絞り込み検索のチェックをするたびにページトップへ推移してしまったり、条件を設定する際にスクロールしなければならないため、ストレスを感じます。上部に設置することによりスクロールする必要がなくなりストレスの軽減に繋がります。 新型コロナウイルスに関するお知らせが、あるページとないページがありUIも違うのでユーザビリティは低いです。
サイトに訪れたユーザーが、スムーズに「行きたい旅行先」をみつけられるような改修案が必要です。
UX改善ポイント
- 操作感
- 絞り込み検索のチェックをするたびにページトップへ推移してしまったり、条件を設定する際にスクロールしなければならないため、ストレスを感じます。上部に設置することによりスクロールする必要がなくなりストレスの軽減に繋がります。
- 左にある絞り込みフィルターが使いづらい
- UIデザイン
- 新型コロナウイルスに関するお知らせが、あるページとないページがあり、UIも違うのでユーザビリティは低いです。
- 地図で見るが重複している/li>
- 無駄な余白が存在する
- 導線
- サイトに訪れたユーザーが、スムーズに「行きたい旅行先」をみつけられるような改修案が必要です。
システム分析
現状のシステムを理解することは、UX改善するときに重要なポイントになります。
画像のアスペクト比、ステータスの数、テキストの最大数、グルーピングなどを洗い出しましょう。今回は既存サイトの改善なので、既存の情報はなるべくそのまま使うよう意識します。
プロトタイプ作成時に必要になります。
ペルソナとは
サービスを利用する、「架空のユーザー像」のことをペルソナと呼びます。 UXデザインのプロセスではユーザー中心に考えるために用いられ、プロジェクト関係者間の共通理解を促進するためにも用いられます。ペルソナの設定が、マーケティングの方向性を決めるのにとても重要です。
JTB総合研究所が2021年12月に調査した“新型コロナウイルス感染症流行下の日本人旅行者の動向”によると、海外旅行に行きたいと答えた方は11.7%に対して、国内旅行に行きたいと答えた方は66%でした。 性年代別では、男性は30代〜50代、女性では20代〜30代で、特に20代女性は80%を超えていました。
コロナ収束後の国内旅行への意欲は、回復傾向にあります。
このデータからペルソナを設定しました。
UX改修の方向性
- 情報設計の見直し
- 左にある絞り込みフィルターが使いづらい
- 地図で見るが重複している
- 無駄な余白が存在する
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